当院では,インフルエンザの感染予防を図るために,希望者(1歳以上)および公費接種対象の方にインフルエンザワクチンの接種を実施いたします。 2010年度より、インフルエンザワクチンはA香港型、新型(H1N1)、B型の3種類になっています。Aソ連型は新型インフルエンザと形が類似しており、、取り除かれています。
また、B型インフルエンザは2種類が流行系としてしられていましたが、これまでは山形株系とビクトリア株系のどちらかを選択していれていました。法律でワクチンに含まれる抗原蛋白の濃度が制限されており、3種類までしか入れられなかった事が原因です。しかし2010年以降は療法の株が流行しており、一つのB型インフルエンザへの予防効果が低かった反省から、2015年度より法改正によって山形株・ビクトリア株双方が入る事になりました。 接種される蛋白が多くなった関係で、反応が強くなり、従来よりも若干、腫れや痛みが強いものと考えます。
また、インフルエンザワクチンの変更に伴い、ワクチンの卸値が昨年の200%、つまり倍額になっています。そのためにほとんどの医療機関でワクチンの接種価格改定が行われています。それに伴い料金の改定を行うようになりました。ご注意下さい。
インフルエンザは,発症すると肺炎や脳炎などを併発する危険があり,特に小児や高齢者の方には体力的な負担が大きく,注意が必要な病気といえます。インフルエンザの流行した年には高齢者の死亡率が上昇する事実もあります。
ワクチンは,接種後2週間ほどで体内に抗体ができてきます。そして1月で十分な量に達すると考えられ、接種後2-3ヶ月が抗体価のピークとなります。また,ワクチンを接種してもインフルエンザにかかることもありますが,うたない場合より比較的軽症で済むといわれています。インフルエンザは通常の風邪と違い肺の奥の方まで炎症を起こす病気です。しっかりと予防をしましょう。
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